この夏、マーチングバンドが気をつけたいこと
こんにちは!AK.Musicトレーナーの西中です!
最近、マーチングについて色々と調べていて、思うことをつらつらと。
日本とアメリカではマーチングへの取り組み方も違えば、サポート体制も違うわけで、これはスポーツにおいても同じ部分はあるのかなと思いますが、日本での部活動におけるマーチングで、音楽指導やマーチング指導の専門家が入ることはあっても、トレーナーや栄養士などが関与することはほとんどありませんし、難しい現実問題があるのも分かってはいるので、何かしら情報をコツコツ共有することをまずは目標にしております。
海外では大学マーチングバンドが盛んなのもあり、文献なども少しですがあります。
① 21の大学マーチングバンドに所属する1,379名(女性792名、男性587名)が調査した結果、女性は筋骨格系損傷(MSI)を経験する可能性が女性より20%高く、MSIの87.7%は下肢に発生した。
②ミシガン大学マーチングバンドのメンバーの怪我の発生状況に関する臨床データは、ボウルゲーム出場を含む1シーズンを通して収集され、179件の怪我が対象となり、そのうち153件(85.5%)は下肢の怪我でした。
怪我の中でやはり多いのが「下肢」の怪我です。
初心者では手の怪我が多いなんて記事も見ましたが、慣れていない故のものかと。パーカッションは別ですが。
長期間の練習による「背中の痛み」もあります。
私も実際に全て経験しましたが、、、笑
練習環境や練習量、内容によって負荷は違いますし、どのマーチングバンドも下肢のストレッチなどを練習前などに行っているかとは思いますが、練習後のストレッチやマッサージなどのケア、練習中の負傷に対するアイシングやテーピングなどこの辺りも本来であれば必要なことでもありますし、ストレッチの内容を見直すことも大切かもしれません。
最近では、スポーツ前のストレッチは不要なんて情報も増えてきましたが、普段は座奏中心の吹奏楽部がいきなり立位での全身運動を高強度で行うことはリスクとしては高くなります。
また、最近は姿勢不良の学生も増え、下肢でいえばO脚やX脚のままでそ歩行=フォワードマーチをするだけでも怪我のリスクとなるだけでなく、審美性としても膝が伸びない、つま先が上がらない、なんてことにも繋がりかねません。
言うは易し、やるは難しい。ですが、技術指導だけではどうにもパフォーマンスが上がらない、怪我が増えるなんてこともあるかと思いますが、とりあえず、下肢のストレッチはしっかりとすることをお勧めします。
あとは、熱中症、水分補給、摂食障害、体温なんかのデータが多く、夏場外で長時間練習することが多いアメリカならではの不調かもしれませんが、日本の体育館もなかなか暑いですから、「水分摂取」については徹底したいものですね。
摂食障害の調査では、体重管理のためにダイエットをしてからと言う理由が半数で、これはマーチングでなくとも学生であればダイエットによる不調を抱えている女性も多いのではないでしょうか?
非常に消費エネルギーの多い活動ですから、気合いや根性はもちろん必要ですし、それらがなければ練習もできませんが(笑)、ちゃんとストレッチして、こまめに飲んで、しっかり食べて、ぐっすり寝る。成長期の学生にとって一番大切なことはこのあたりなんだと思います。これはコンクールも同じですが。
以上、思いつきのマーチングぼやきでした。
最後まで読んでくれた方が1人でもいらっしゃったら幸いです。
とりあえず、少子化で吹奏楽部やマーチング文化がなくならないで欲しいですね。
にしなか

参考文献
①Beckett S, Seidelman L, Hanney WJ, Liu X, Rothschild CE. Prevalence of Musculoskeletal Injury Among Collegiate Marching Band and Color Guard Members. Med Probl Perform Art. 2015 Jun;30(2):106-10. doi: 10.21091/mppa.2015.2018. PMID: 26046616.
②Mehler AS, Brink DS, Eickmeier KM, Hesse DF, McGuire JW. Marching band injuries. A one-season survey of the University of Michigan Marching Band. J Am Podiatr Med Assoc. 1996 Sep;86(9):407-13. doi: 10.7547/87507315-86-9-407. PMID: 8885602.



